〜20120315
□おまえがばか
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公園で遊ぶのにもういい歳になっても俺たち二人は
ブランコに座りながらボーっとしていた。
「つらい」
任務ばっかの俺の彼女が言った。
「ごめんな」
大好きな名無しさんがこんなにも苦しそうにしているのに
俺は謝ることしか出来なかった。
「ばーかばーか」
俺だって名無しさんに会えなくて辛ぇよ。
「名無しさんもばーか」
「うるせーばーか」
「馬鹿って言った方が馬鹿なんだよ馬鹿」
たまの休日がこんなんでいいのか。
「ねぇバカマル」
「語呂良いな」
「いやツッコめよ」
「俺これ以上名無しさんと喧嘩したくねーもん」
「私もそう言おうと思ってたんだよね」
「なんでバカマルって言った?」
「語呂が良かったから…」
「「ですよね」」
同時に言ったことで俺らってやっぱ気が合うのなって思った。
と同時に名無しさんもそう考えてるに違いない。
「デートの続きしよー」
「おう」
***
「アイツら…デート中だったんかコレ!」
(年下に、公園で遊ぶことに気を使わせるくらい深刻なムードだったっぽい)
END