ほっと

□いっしょに補習。
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'


「先生、」

「ん?どうした、二宮。」





「1週間経ちましたね」





「?」

「授業。今日は何やるのかなぁ〜




…楽しみ」

「…っ!!?」


キーンコーン…


「あ、チャイムなっちゃったぁ
じゃね、先生っ」

「ちょ…か、…二宮っ!」


まったく、可愛いんだから…

席について潤を見ると、
…顔真っ赤。


ちょっとイジめすぎたかな?



でもさ?
クラスの人たちが潤の可愛さに気付いちゃうじゃん。

これは、お仕置き…かな?
ま、俺のせいだけど。





「えーっと…

…じゃあこの前の続きからやるぞー……」


いつもより語尾が弱くって、俺と目を合わせない。

…いろいろ思いだしちゃったみたいだね(笑



今は先週の用語を細かく説明している。

俺は潤を使って復習したから
バッチリ理解してるところ。


今日は新しいところに行かないのか…とガッカリして、
潤も授業に熱中してきて、


…つまらなくなってきた。



眠気が襲う。

うとうとしていると
肩をつつかれ、目を開けた。

プリントが前から配られてきていた。

自分の分だけ取って後ろへ回す。

うとうと。

潤の声が聞こえた。

「――じゃあ次行くぞー」




ぱっちり。

目が覚めた。




プリントに目を通す。と、

自分の口の端が上がっていることに気付いた。




…こりゃニヤけちゃうって。



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