ほっと

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「こんばんは」










「ぅおぁ!ぃっ…え!?

にっ、ニノ!?」



「あ行全部言うなや(笑

そうですよニノちゃんですよー


…入ってい?」



「へ?
あぁ!どーぞどーぞ。」



靴をキレイに脱ぎ、

何の連絡もしてなかったニノが

俺の家に上がった。


急に何事かと、

リビングに入ったところで聞いてみることに。


「で?何の用…」


俺の後ろを見て

「ぁっ…」と声を洩らした彼に反応する間もなく














引き寄せられ、

唇に温かいものが押し付けられた。



「――!?」



チュッというリップ音を残して離れていったのは

紛れもなく、彼の唇で。





「翔さん?


 お誕生日、おめでとう」





フワッと笑ったニノは、

そう言った。




「っに……の…?」




「危ねぇ危ねぇ!

も少しで誕生日過ぎるとこだったぜ」



一変して
困ったように笑ったニノは

俺の後ろを指差した。


後ろにはリビングの壁掛け時計があり、
数分で24時を指すところだった。


「あ…なるほど。」


変に納得した俺だったが、
今 気にするところはそこじゃないと気付く。



ニノはもう一度俺に近づいて、
互いの顔 数pの至近距離で話す。



「俺…、

翔さんのこと 好き、だよ?

恋愛感情として。


翔さんは…?


俺のこと、好き?」



まさかの告白に驚き、固まっていると
ニノの口から溜め息が洩れる。



「翔さんも同じ気持ちかと思って
思わずキスしちゃったんですけど…

気のせいでしたかね…?


……すいません、キスなんてしちゃって。

…忘れてください。」



そう言い、背中を向けたので

慌てて腕を掴む。



「ま、待って!」


「…なんすか」


つまんない顔して立ち止まる。

…弁解しないと…!


「違うから!

えーっと、…違う、違うんだ。」


「…はい?」


「ニノは…

俺の返事、聞かないワケ?」


「……返事もなにも…」


「俺も!」


「は…?」





「俺も、

ニノと同じ気持ち…だよ?」


「………、」


「あーもぅ!




好きなの!

……俺もニノのこと!」





「ほんと…ですか?」


「本当!ほんとなの!
俺、ずーっと前からっ…ぅあ!」


ギュッと
抱きしめられる。



「マジかーっ

やぁーっぱりね!
そうだと思ったんすよっ!」



ニコニコの笑顔で
さっきと違うことを言う。

そんなところもやっぱり好きで、

笑顔になってしまう。



「翔さん…」


「ん?」


「大好き。おめでと。」


「ハハハっ!!

…ありがと、」




来年も、祝ってね?


―なんて。




end.










間に合った!?かな?
だといいな!

翔くん!ほんとに
おめでとうございます♪

これからも大好きです!!

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