ほっと

□風
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RRR…


『もしもし?和?』


あ…


あなたの声。


「…じゅん、くん?」


『どーした?』


聞いただけで


さっきまでの怖さなんか


吹き飛んじゃう


「風が、ね…怖かったの」


『風?…あぁ今日は強いからね』


「怖かった…じゅんくん…」


『大丈夫?もーちょっとで着くから…』


待ってて?


そんな優しい声で囁かれちゃうと


風なんか、怖くなくなっちゃう


「だいじょぶ…早く来て?待ってる」


電話を切って


胸の中が幸せに


満たされてることに


気付いた


ポカポカしてきて


瞼が重くなってきた


潤くんが来るまで…と


心の中で唱えながら


俺は、幸せな


2度目の眠りについた


end.
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