ほっと

□君が猫になったなら
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@M A


「ん・・・おはよ、マー」

少しの息苦しさを感じて朝起きた。

仰向けで寝てる俺の腹のあたりが膨らんでいて、
寝ぼけて頭のっけるなんて可愛いヤツだなとか思いながら布団をめくると

「・・・は?」

灰色っぽい猫がまたがっていた。

「みゃー」

「・・・・・・夢か?何で猫・・・
てか、マーは?おい、マー!」

「にゃ!!」

「猫じゃねぇって。マー、雅紀ー?」

「にゃーっにゃーっ!」

「まて。おまえじゃ・・・ぅぐ・・・くるし・・・」

急に立ち上がって腹の上を歩き出すネコ。

鎖骨のあたりまで来たら座って、俺の目をジーっと見てくる。

「・・・な、何だよ・・・
あ?ロシアンブルーっつーんだっけ?
おまえ目ぇ綺麗だな。
マーみたいにくりくりで手足もスラーっとしてて・・・
ッえ。まさか・・・?」

鼻の上を舐めてくる。

「・・・雅紀、なのか?」

「にゃあ!!」

すごく嬉しそうに返事をしてる、
ように見える目の前の猫。

「マジで?本当に?うわーそうなのかー・・・?
ついにおまえ猫に・・・っくすぐってぇよーっ」

首とか頬とかいろんなところをペロペロ舐めてくるマー。

あまりの可愛さに脇(?)に手を入れて、
ねっころがったまま高いたかいをする。
「可愛いよ、マー。
いつ戻れっかわかんねーけど…大丈夫だよ。
ほら、キスしてやるから」

肘を曲げてネコのマーにキスした瞬間、
ボンッと煙が出て、気付いたら


元に戻った裸の雅紀が
俺の上で四つんばいになっていた。



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