ほっと
□君が猫になったなら
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AA O
「はれっ!?猫ちゃん?
薄茶・・・カフェオレみたいっ可愛いっ!!」
朝起きたらね、となりに薄い茶色のフワフワした毛の猫が座ってた。
頭をなでるとくすぐったそうにする。
「ミャー」
「どこから入ってきたんだい?
おうちはどこ?」
「にゃ!?ニャーッ!」
俺の言葉で、思い出したように
目を見開いて何かを訴えている、ような。
「・・・ん?あれ、智は?」
この猫ちゃんを見せてあげようとベットを見ると、智がいなかった。
夜の情事の次の日は俺より早く起きることなんてない・・・というか、俺が起こさない限り寝続ける智なのに。
「智?さーとーしー?どこにいるのー?」
朝からなぜかいない智を探そうと立ち上がると、猫が必死そうに足に絡み付いてくる。
「ニャッニャッ!!」
「あーごめんね?とりあえず智探さないと・・・」
猫で歩けないから、
一緒に智を探そうと抱き上げたら、
顔に擦り寄ってくる。
「んー、くすぐったいよぉ」
人懐っこい猫だなと思いながら
口にキスすると、ボンッと煙が出て、
「ぅわ!ごほごほっ」
目の前が晴れたら俺は、
裸の智をお姫様抱っこしていた。
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