ほっと

□exclusivity
2ページ/2ページ



「おじゃましまーす」

「どうぞ」


何も知らない潤くんを迎え入れて、

ドアの鍵を閉める。


「あ、そういえば何かあったの?
 リーダーが俺を呼ぶなんて。」


潤くん、聞きたい?

オイラがずーっと考えて、出た答え。


「オイラ・・・潤くんが、好きなんだ」

「・・・リーダー・・・・・・ごめん・・・
 リーダーの気持ちには・・・応えられないんだ・・・」


知ってる。

言うと思った。



・・・分かってる。

潤くんは、翔くんが好きなんだって。

だからね、どうやったら振り向いてくれるのか、

ずっと考えてたんだけど・・・


やっと気付いたんだ。

答えはすごい簡単なことだった。


オイラは、潤くんを"独り占めしたい"



「うん、わかった。」



ちょっと微笑を浮かべながら返事をすると、

ホッとした顔をした。


翔くんが好きなんだって。

それは、翔くんがいるから。

だから



翔くんに会わなければいい。



ほら、簡単だろ?


「えーっと・・・なんか、飲もうか」

「あ・・・・・・そうだね!」





















酒に仕込んだ睡眠薬

死んだように眠る潤君

静かな部屋に響く

手錠を掛ける音


これで外には出れない

誰にも会えない


「潤くん、綺麗・・・」


誰にも見せない見せたくない

潤くんはもう




オイラのもの








end.
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ