刀っていいな

□に
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「来たか」
「「…………」」
「あ?なんだ、そのガキ共」
『うちの本丸の子等です。更木隊長の顔が怖くて固まってるんですよ』
「失礼な事言うんじゃねえ」
『面白い冗談っすね』
「この野郎」


ははは、と笑い合うが短刀二人はカチコチに固まったままだ。可哀想に。


「たべるー?」
「なんですか?これ」
「金平糖〜!」
「金平糖……?」
『甘いんだよ、食べて構わない』
「いただきます!」


やちるさんから渡された金平糖に感動している二人にホクホクしながら更木隊長に向き合う。


『んで、どーしたんです突然呼び出して』
「じじいが落ち込み過ぎて使いもんにならねぇってあの、一番隊副隊長の、」
『雀部?』
「それだ。それからお前に苦情が来てらぁ」
『ざまぁ見晒せ』
「ちょっとじじいと話してこい」
『嫌ですよ。悪いのは向こうです』
「ガキじゃねーんだぞ名前。とっとと行ってこい」
『嫌です!!』
「この頑固野郎!!」
『野郎じゃないですー女だからアマですー』
「くっっっそ腹立つなテメェ!!殺るか!?」
『殺るかコラァ!!!』
「坊主、こ
れも食え」
「これは?」
「シュークリームっつってな、俺達が姐さんに用意しといたやつだけど食っていいぞ」
「甘いです!美味しい!」
「美味しい……」


背後で微笑ましい会話してるけどこっち今にも殺るかってなってるんだけど。つーかシュークリーム……


「つーかなんで喧嘩したんだよ?」
『言わなきゃいけません?』
「言えよ」
『大事な日を忘れました』
「あん?」
「大事な日?」
『絶対許しません』


さて行くよー、と秋田藤四郎と小夜左文字を連れて十一番隊から出る。残された十一番隊は頭の上にハテナを浮かべていたのだった。
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