逃避行

□1話
6ページ/7ページ

むすぅ、っとした顔でノイトラは胡座をかいていた。名前が起きてこない。3日だぞとイライラしている。常人はそんな短期間では傷は癒えないのだがノイトラがそれを知る由もない。


「まだ起きてこねぇのかよ」
「それほど重傷だったんだよ」
「なぁ船乗らねーか?」
「乗らねえっつってんだろォ!!しつけぇぞ!!!」
「やだ!乗れ!」
「このクソガキ……」
「まぁ落ち着けよ」
「あのなルフィ、乗りたくねーって言ってんだから」
「なんでそんな乗せようとしてんだよ」
「なんとなくだ!」
「(このタイプは虚圏にも現世にもいねぇな面倒くせぇ)」


グリムジョーは腹立つがからかえる馬鹿だしザエルアポロは腹立つ死ねばいい馬鹿だし……腹立つ馬鹿しかいねェな。


「ヨホホホ!!おはようございますお嬢さん。パンツ見せていただけませんか」
「ぶっ殺すぞ骨ェ!!」
『“骨”』
「骨です」
『“おはようございます”』
「あ、おはようございます」
「名前離れろ!!今すぐ離れろ!!」


やれやれと骨さんと離れる。すみませんと頭を下げればナミさんに蹴り飛ばされていた
。折れないのかな?


「名前お前怪我は」
『“治ってないよ”』
「なら起きんじゃねえ寝ろ」
「「お前が起きろって言ったんだろ」」
『“ノイトラがお世話になってます”』
「いや、別に。ただ飯も食わねえから言ってやってくれないかな?」
『“食べてないの?”』
「必要ねぇ」
『……』
「なんだ死に損ない。テメェが飯食え」
『“死に損ない”』
「テメー今それ俺に言ったな?」
『“ノイトラ も 死にかけてた”』
「どっかの誰かが邪魔しなきゃ今頃死んでたなァ」
『“邪魔”』
「……………………………………飛び込んでこなきゃなぁ」
「あー……まず、お前等飯でも食えば?」
「飯ィー!!」
「うるせぇなアイツ」
『“にぎやか”』
「名前、ありゃあ五月蝿いって言うんだ」


ご飯をご馳走になります
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ