クローズ、worst

□届けられた想い
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また俺は頭を助けられなかった




何回目かは解らない。
それでも俺はこの繰り返す毎日に幸せを感じてきていた。

頭、貴方は俺にとって尊敬すべき人です。最高の兄貴です。



「おう将五」
「はいかし、ぐぁっ!!」


いつも通りに過ごそうとした。
何回頭を目の前で失ったか解らない
俺は壊れてきていたんだと思う


そんなとき、頭は初めて大幅に"今日"を変えにきた。




殴られた頬に走る痛みに呆然とするとぐっ、と胸ぐらを掴まれた。



「テメェ、いつからそんなに腑抜けになった!!」
「かしら、」
「お前が諦めちゃいけねーだろう!お前が抜け出さなきゃ、気付いてんだろう!!」
「、頭、アンタ、」
「自分の殻に閉じこもって!!清広や将太、金や明に心配かけさせやがって!!解ってんだろうが!お前はここで立ち止まってちゃいけねー男なんだ!!いつまでも続く"今日"に甘えてんじゃねー!」



頭は気付いていたのか。いつまでも延々と"今日"が続いていることを。

今度は俺が頭に掴みかかる番だった



「アンタは!アンタは気付いて
たんだろ!!?いつまでも"今日"が続いていることに!!」
「あぁ」
「じゃあなんで!なんで生きてくれなかったんだ!!何度も繰り返してんだ、帰れたはずだろ!!!?」
「…」
「頭、頼む、…死なないでください…」


情けないと言われても仕方ないくらい涙が流れた。崩れ落ちる俺を支えて頭は外に出た。



外に出るといつもの満月が出ていた。憎らしいくらいに綺麗に輝いていて、俺には眩しくて目をそらした。


「将五よぉ」



頭はうなだれた俺の肩に腕を置きながら言った。
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