ONE PIECE

□叶わぬ願い
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"この紙に願い事書いて海に流すと願い事が叶うんだってよ!"
"マルコはなに書いた?"



「くだらねぇ、願いだったよい」


そう、墓の前で呟くマルコは無表情だった。彼の腕は先程刻まれた紅い線など何も無かったかのように消え去っている。


「…死にてえ訳じゃねぇんだよい」
「…ただ、生きていて欲しかっただけなんだよい」
「…叶う、願いだと思ってた。心の、どこかで」




"このまま家族と一緒にいること"




「まずはサッチがいなくなって」



"サッチ、サッチィィイイ!!!目を、目を開けろよい!頼むから、サッチ!!!"



「…エースも、親父も」


親も弟も、親友も、いなくなっちまった



「俺はどんな傷受けても、消えちまうって言うのに…お前らがいねぇ穴は、埋めようがねぇ…」



ただ、笑っていたかった。それだけだったのに。









不死鳥の願い

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