黒子のバスケ
□席替えしました
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今日は待ちに待った席替えです。
いまの席も嫌いってわけではないんだが、何故だか知らんけど毎回毎回隣の席が同じ人物なのである。
そろそろ飽きたってのもあるし、なにより隣の席の子が最近ずっと暗い顔なのでこの席がよほど嫌なのだろう。
『やったね高尾、今度こそ離れれるかもよ!』
「、お、おう」
『?』
「…名前、そのだな」
「真ちゃん黙ってて」
「…(汗」
これまた近くの緑間があたふたしながらこちらを見やる。席替えのクジの順番がやってきて、女子が一通り終わり、男子が引いた。高尾が物凄い顔をしている。どうしたんだか
『なにー、やっと離れれた?』
「…お前そんな俺と離れたいわけ?」
『は?』
「ざーんねーんでした、次も同じく隣の席でーす」
は?嘘でしょ、これで6回連続なんだけど?!
にやにや笑う高尾に少し違和感を覚える。緑間はマッハで眼鏡カチャカチャしてる。
「なんで毎回俺が隣なのか、偶然だと思った?」
『、え?』
「ギャハッ偶然な訳ねぇーじゃん!名前の隣の席の男と変わってもらってんのー」
『んー、そうなの?』
「…ダメだコイツ解ってないよ真ちゃん俺くじけそう」
「(頑張るのだよ高尾)」
『(いみがわからないよ)』
大きく溜め息をついた高尾を尻目にまぁまた馬鹿騒ぎ出来るならいいや、と自己完結して席替えは終わった。
「なぁ名前ー!」
『?高尾。部活は?』
「これから!あんな、言いたいことあるんだよね!」
『?なに?』
「あのさー!」
(¨席替えじゃなくても俺の隣にずっといてくんねー?¨)
(廊下で叫ぶ高尾に顔を真っ赤にして逃げてしまった。明日どんな顔で会えばいいんだろう)
(そんな事考える間もなく夜に高尾から逃がさないぜとlineが来たのだった)
な、なんだこれは