目が覚めたら…誰だお前

□はじまり
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またかよと自棄になって騒いでいたら天地に叩かれた。つらい。

実くんが言うには、家屋の中に皆が待ってる、とのこと。皆って誰だよ。

そのまま実くんについて行き、家屋に入るとキャハハ、と女の子の笑う声がした。その声の在り処を見ると見覚えのある顔が倒れていた。


『あ、火神』
「誰?」
『前回学校で一緒だった。』
[あの子も同じように寝てるだけだから起こしてあげてよ]
「お前が起こせよ」
[僕は無理だよ、ルール違反だからね]


よく解らないけどそういう事らしい。
とりあえず起こすか、とうつ伏せに眠る火神の背中に乗り、首を抑える。花が足を持った。流石双子、以心伝心である。


『キャメルクラッチだオラァアアアア!!!』
「海老反りいいいいい」
「っぎゃあああああ!!!?」


キリキリ締め付けるとそっこー起きてくれました。やったね


『おはよー火神ん』
「え、あ、あ?月島さんじゃねえか!ですか!」
『うんその変な日本語は火神んだな。』
「なんでここにいるんだよ?!って、ここどこだ!!?」
「うるせぇな…」
『まぁ待ちなさいな寿ちゃん。んー、面倒
だね。まずこちら案内人の実くん』
[よろしくねー]
「What's?!」
『害は無いらしいよ。この子はね』
「は?!」
『んで、なんかまた始まるらしーんだわ。楽しんでこーぜ』
「それうちの先輩ィ!」
「まぁまぁ、落ち着けよ赤髪くん」
『あ、こちら花。うちの片割れだよ。こっちの無愛想が天地寿、うちの親友ちゃんね。
んでこっちは火神の大我くん。うぃんたーかっぷ見に行ったよーバスケ部のホープくんです』
「見に来たのか!?」
『行ったよー、赤司の泣く顔が見たくて』
「悪趣味かよ」
[あのー、話進めていいかな?]
「くぁwせdrftgyふじこlp!!?」
「落ち着けうるせぇ」
『いいよ実くん。』
[んとね、1つの家で1つの遊びをやってもらうんだ]
「遊び?」
[うん、遊び]


実くんがす、と指を指した。その方向を見ると1人の女の子がいた。多分先程火神の周りで聞こえていた声の子だろう。目はないけど、血塗れだけど。可愛い顔をしていると思う。


《あそぼ》
『…なにして?』
《鬼ごっこ!》
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