殺さなければいけない
□2日目、夜
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さて、仮眠や見回りを繰り返して午後8時30分。ちょっと早いけど移動します。今日は部屋を変える。村田兄弟の部屋は昨日十三が首絞められるわ私がギロチンアタックされるわあのオッサンが来たわで、無し。氷室さんと灰崎の部屋も影がいたので無し。って事で今日は笠松さんの部屋です。探索も含めて。
『良かったの?笠松さん。私の部屋でも良かったんだよ?』
「い、いや、あの、」
「女子の部屋に入りたくねーんだと。ついでに女子苦手だしなコイツ」
「宮地ィ!!」
「名前を女と認識する……だと!!?」
『おい将五ケツ出せ。九里虎直伝キックお見舞いしてやる』
「勘弁」
私と一哉くん、宮地さんで洗面所、シャワールームを探索。
『つっても普通ーのシャワールームですね』
「髭剃りあるよー」
「普通、だな」
油断は出来ねーけどねー。そんな話をしてた。向こうも特に何かあったと言うことはなく、皆で集まろうとしたとき、あの時計のけたたましい音が鳴り響いたのだった。
緊張が走るなか、私達3人は皆と合流すべく洗面所から出ようとした。
「…?」
『どうした一哉くん』
「…なーんか、シャワーの方、音しない?」
確かに先程まで私がいたシャワールームから物音が。
ガタッやらゴソゴソ、やら。水音まで。嫌な予感がマッハなんだが。
『とりあえず合流しよう』
「そうだな」
3人で皆の所に行きました。瞬間シャワールームから何かが出る音がした。水音パネェ。
「どうした」
『シャワールームからなんか出てきた』
「さっきまでいなかった」
「お前等単語しか話せない呪いでもかかってんのか」
『不穏な気配を察知』
「解った」
とりあえず皆で身構える。すると洗面所の扉が、ゆっくりと開いたのだった