休暇なう

□さんわ
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部屋に戻っちまえばこっちのもんだ。義魂丸を飲み込む。また詰まった。もう少し小さく作れやあの野郎絶対後で文句つけてやる。ドンドン胸を叩けばやっと飲み込めた。


『……さて。』


伝令神機で涅に連絡を入れる。いつもなら6コールくらいなのに即出たからあの野郎こっちの情報欲しがってんな


《遅いヨ!!早く情報を言いたまえヨ!》
『うるせーよ妖怪白玉団子。』
《その呼び名はよしたまえ忌々しい》
『こっちの状況なんだが、少し妙なんだよねぇ』
《何が妙なのか事細かに》
『まず今も虚現れてんだけど』
《倒せよ》
《口を挟むな阿近!》
『……、普通の雑魚虚なんだけど、霊圧だけ妙に高いんだよね。霊圧だけは今の虚はアジューカス並だ』
《なのに進化はなし、だと?》
『あぁ、前言った通りこちらの人間は霊力が強い。恐らく何体か喰ってるんだろうが、今ちょっとぶっ殺してサンプル送るわ』
《さっさと行きたまえヨ。ついでに君も死んで実験材料になってくれても、構わんのだがネ》
『ハハハお前の実験材料保管庫ぶっ壊すぞ』
《ごめん》


さて虚ぶっ殺すか。サンプルはあの羽根だけちぎっておけばいい
だろ。


船が案外大きくてあの虚手間取ってるみたいだ。あ、なんか撃とうとしてる。コラコラコラコラ船底に穴開くだろ


『ざっけんなよテメェ死ね!!!とりあえずどうしようもなく腹立つから死ね!!』
「エェッ!!?」


そして羽根をもぎ取って殺そうと思って、直前でピタリと止める。ん?コイツどっかで見覚えが、


『ポチじゃねーか!!久しぶりだな!』
「ポチ……」


コイツ虚圏に簪取り返しに行った時道案内させた虚だ。久しぶり。



『あれ?お前そんな羽根生えてたっけ?』
「エェ……」
『とりあえず私の目の前で危害加えようとするとか、死ぬ?』
「ヤダ」
『そうかい。なら話聞かせろ聞かせないなら羽根だけもぎ取ってお前切り刻んで殺す』
「エェ……」


お前それしか喋れねーの?
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