休暇なう

□ごわ
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「ホロウ、オオイ」
『んだな』
「?」
『首傾げんな可愛いな。ほれ林檎やる』
「リンゴ」
『おう』
「ウマイ」
『なんでこんな多いかねぇ、まるで撒き餌まいたみたいだ』
「クロイ」
『ん?』
「エサ、タクサン」
『……餌?』
「ゼハハハハ!名前!なにボーッとしてんだァ?」
『あぁ、ティーチさん……』
「エサ、アレ」


そういう事ね。この男、すげードロドロしてら。どうやらこちらの整は虚にならないらしい、本来なら虚に成り果てているような霊がこの男にまとわりついている。
この前の島に降りる前はまだ少なかった筈だ、島に降りる度に増えている。……白ひげは無駄な殺しはしない。この男、ちょっと臭いな。


『ティーチさん風呂入りました?』
「突然だなお前」
「ナマエ、ハラ、ヘル。タベテ、イイカ」


虚にはキツいか。まぁこのままポチは破面になってもらうし、まぁいいか。こっちで虚殺したら尸魂界行くけど魂葬しても向こうに行くかはまだ解ってないし。


“憎い、憎い……”


ポチ、やっぱこの餌美味くないぞ。後で霊子食え。


「ワカ
ッタ」
「おい名前どーした?具合でも悪いんじゃねェのか」
『ティーチさんマジ風呂入ってください』
「ゼハハハ!後でな!」
『サッチさんすんません匂いのキツい飲み物ください……このままなら吐く……』
「ティーチお前風呂入ってこい名前ちゃんが酷い顔してるぞ」
「お、おう」
「イチゴ」
『(こっそり食え)』
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