休暇なう

□じゅうきゅうわ
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伊山柊炎を殺した事で、実質戦争は終結した。だが死神である名前が及ぼした被害は尋常ではない。……処刑予定の海賊も逃がしてしまった、このままでは海軍の沽券に関わる。


「だから言っているんだヨ、君達には2つの選択肢を与える、とネ」
「選択肢じゃと?」
『マーユーリー、お前またクソみたいな選択肢じゃなかろうなー。ガキに無茶振り良くないぞ』
「黙れ外道」
『んだっと白玉団子ォ!!!』
「名前ちゃん、話ずれてる」
『ごめんねクザン私の弟子が本当に。っつーかお前怪我してない?大丈夫?巻き込むつもりはなかったけどお前の方まで行ってなかった?』
「うん、逃げてたからね」
「クザン貴様」
「にしても、選択肢ってェのはなんなんだい?」
「損害を受け取るのはわし等じゃあ……今すぐにでもその女を処刑したい所じゃがのォ……!!!」
「五月蝿いヨ。これだから野蛮人は嫌なんだ」
『サカズキお前うちの隊長と同じ声してるね』
「は?」
「名前黙っていたまえ」
『うっす』


マユリが隠滅役かぁ。まぁ砕蜂みたいに問答無用だこの選択肢しかないぞって奴よりいいだろ
うけど。


「1つは君達があのまま海賊を見逃し死神の存在を忘れるのなら、海軍が身内に裏切られたという情報をこちらで消し去り隠滅し、歴史の裏側に葬り去られる」
「なに……?」


あ、これ選択肢やない。脅しや。流石私の弟子、やりおる。



「もう1つは君達が海賊を死神をどうしても討ちたいと言うのなら、君達から虚や死神の記憶を消し去り全世界に情報をばら撒くヨ。……“身内に裏切られ海賊を処刑しようとしたが奪還され大打撃を負った”」


ギリ、と歯軋りの音。悔しそうだなセンゴクにサカズキ。何気にボルサリーノの顔が怖い。
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