休暇なう

□さんわ
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ポチをどうにか部屋に入れた。小型の虚で良かったよアジューカス並の霊圧だけど。前見た時そんな羽根なかったのに。


『んで、なんでこっち来たの?』
「ウェコ、ムンド」
『うん』
「センソウ」
『うん』
「イキテタ」
『うん』
「アソンデタ」
『うん』
「キチャッタ」
『可愛い。んで?何人喰った?』


そう言えば凄くブンブンブンブン頭を振った。おう今すぐ殺さねーから焦んなって、前殺気でちょっと脅しただけなのにすげーな。大抵死神と解れば隙を見て攻撃してくんのに。無駄に殺さなくていーけどさ。

どうやらポチ(虚的な名前はオビティース)はこちらの人間とりあえず喰おうと思ってとりあえず殺そうと思ったらとりあえず死なないんだそうだ。人間つよいっておよよ、と泣いている。可愛い。
だがこちらの霊子濃度が高いおかげで徐々に変化があったらしい。はて、どうしたものか。


『あのねポチ』
「エッ」
『えっじゃなくてはい。』
「アイ」
『どうする?』
「エッ」
『今死ぬ?』
「エッ」
『それとも虚圏戻る?』
「アノ、」
『ん?』
「モドリカタ」
『うん』
「ワカラ
ナイ」
『うん?』
「コッチカラ、」
『うん』
「ガル、ガンタ」
『うん』
「ヒラケナイ」
『、はぁああ!!!?』
「ヒエッ」
『待てお前!そんなんだったらお前!こっちには来れて向こうにゃ帰れねーとか!増える一方かよ!向こうから開いてる時に飛び込むしか出来ねーってか!お前頑張って帰れよ!!』
「オレ、」
『うん』
「ヨワイ」
『ごめんね』


とりあえずポチを殺すのは忍びないので放っときます。別に喰わなくても霊子濃度が高けりゃ生きていけるし、なんか憎めないし将来強くなりそうだしと色んな理由をつけて置いておきます。しょぼんって顔すんな可愛いな。
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