王子と王女と婚姻話

□はじまり
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「おじい様?今なんておっしゃいやがりましたか?」

「ミシェル様…!言葉遣いが「なんておっしゃいましたの?おじい様?」



使用人の制止なんてお構いなしにひきつった笑みを浮かべながらもう一度尋ねた。



「ミシェル、お前に許婚が出来たんじゃよ」

「あらおじい様。もうボケてしまったの?御歳?御歳なのかしら???」



怒りをぎりぎりまで抑える。

ああ、もう限界よ!!!



「おじい様だけは私の味方だと思ってたのにーー!!!!」



行儀よく座っていた椅子から立ち上がり叫びだす。

もう裏切られた気分だ。

一度叫んだ後に、もう終わりだわ、と項垂れた。

ミシェルは小国の第一王女で将来は上級貴族か他国の殿下の元へ嫁ぐ事になる。

世に言う政略結婚というものだ。

しかしミシェルはそんな道具のように使われる人生なんて望んでいない。
いずれは旅にでも出て自分の運命の相手を探すんだ!!

…って意気込んでたのに


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