王子と王女と婚姻話
□第五話
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ローゼンベルグ家で、シャルロッテに言われた事。
「ルシアをよろしくね。」
ふんわりと微笑むものだからつい、
「はい。」
なんて答えちゃったけど…
許婚って仮だったー!!
って事に言ってから気付いた。
(私って馬鹿なのかなー…?)
うっすら涙が出てきた。
シャルロッテと別れて屋敷から出てきたミシェルは絶賛後悔中。
(本当の許婚じゃないんだから…いずれお互いに違う人と結婚するんだから…
任されちゃだめじゃない私!)
でもシャルロッテ様のあの笑顔に言われると断れないのよね…不思議だわ。
どうしようどうしようと悩んでいるミシェルは
(あ、でもシャルロッテ様と仲良くなれたのは嬉しいし、いっかー。)
もう能天気に考えていた。
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