王子と王女と婚姻話
□第六話
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「で、ここで何してんの?」
「何ででしょうか…?」
「質問を質問で返すなよ。」
ごめんなさい。素直に謝る。
「ぼーっと歩いていたらここにいました。」
「ふーん。
って!迷子かよ!」
わぁ、鋭いツッコミ!
なんてほのぼの話す。
「ルシアって、何だか不思議ですね。
なんだかんだで話しやすいです。」
「何でかよく言われる…。」
「ふふっそうなんですか。」
くすくす笑うと、少し顔を赤くして「笑うな!」なんて言っていた。
「さっきまで、シャルロッテ様とお話していたんですよ。」
「え!?」
「ルシアを頼みますって。」
「…何言ってんの…。」
恥ずかしそうに俯いた。
なんか可愛い…。
「素敵な人ですね、シャルロッテ様は。」
(お母様とは大違い…。)
「まぁ、他の家よりは話しやすいだろうけど…。」
「素敵か?」
「素敵ですよ。」
ルシアの隣に腰掛けたミシェルが笑う。
「…ふーん。」
(心なしか顔が赤い気がするけど、照れてるのかな?)
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