王子と王女と婚姻話
□第十話
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俺たちが行方不明になってもう3週間になる。
船が沈められて変な商人に捕まって、4人とも餓死するんじゃないかという時、ティアナが拾ってくれた。
その時俺は運命だと思った。
柄じゃないけど確かにそう思ったんだ。
だって初恋の女の子と久しぶりに再会してしかも助けられたなんて運命としか言いようがない。
まあ、こんな姿じゃなければもっと感動的だった気がするけど。
それからティアナは俺たちを甲斐甲斐しく面倒を見てくれた。
ティアナのおかげで俺たちは走り回れるほど元気になった。
__もしティアナとあの時会わなかったら__
恐ろしい結末しか思い浮かばなかった。
あまりにも今の生活が楽しくて
ずっとここにいられたらなんて考える。
元の体に戻る方法を探しつつ、俺は今の生活を満喫していた。
あいつが来るまでは
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