だってあなたが好きだから!
□むかつくあいつ
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見つかんない
救急箱どこ!?
桜はキョロキョロ辺りを見回すと
あ!
桜は沖田の部屋の前で立ち止まった
沖田さんなら知ってるかもしれない
一応ノックして障子を開ける
「失礼しまーす」
そこには読書している沖田がいた
「沖田さんって本読むんですね」
沖「どういう意味かな?桜ちゃん」
沖田は本から目を離して桜を見つめる
「いや、たた他意はありませんよ!何の本読んでるんですか?」
沖「・・知りたい?」
「知りたいです!」
沖「そっかぁ。
でも、内緒♪そのうち教えてあげる」
沖田はウインクしてニヤリと意地悪く笑った
えーーと桜は抗議したが、上手くはぐらかされてしまった
沖「で?僕の部屋に何か用?」
あっ!と桜はここに来た目的を思い出した
「あの、救急箱ってどこにありますか?」
沖「救急箱?広間の茶棚にあるけど。どうしたの?」
「斎藤さんが今大変で・・」
沖「へぇ。じゃあ、急いだ方がいいんじゃない?」
「は、はい!ありがとうございます!」
桜は部屋を出ようと背を向けると
沖「ちょっと待って!桜ち」
「え?何ですか?」
沖田はじぃっと桜を見てから少しフッと笑って
沖「いや、何でもないよ。ただ背中には気をつけてね」
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