ガッデム
□１、『初対面』
1ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
{今池袋は『ダラーズ』ってチームが凄いんですよ！}
［私は見た事ないんですよね、『ダラーズ』ってチーム］
《地下に潜ってるっぽいですからねー！でも、ネットとかでも凄い噂になってますよ？》
【そうなんですかー、甘楽さん、池袋に詳しいんですね】
{流石です}
《それほどでもないですよう！》
《あ、じゃあじゃあじゃあ、黒いバイクの話って知ってます？》
【黒いバイク？】
［あー］
{見たことありますよー}
《最近新宿とか池袋で話題の奴。昨日ニュースにも出てたよー》
《昔から都市伝説みたいな感じだったらしいけど、携帯にカメラ付くようになったでしょう、あれで写した人とかが多くて、それで一気に有名になった感じなんですー》
［あー、知ってる知ってる。っていうかあれは都市伝説でもなんでもないですよ。普通の暴走族っていうか、あ、でも別に群れて珍走してるわけじゃないんだけど］
《二輪なのにライトつけないで走ってるなら充分アホだって》
《人間だったらだけど》
【話が見えないんですが】
{なんていうか……化物みたいなもんですよ}
《そうそう。黒バイクに乗ってるのは人間じゃないの》
【じゃあなんなんですか】
［ただのバカだって］
《ドタチンなんかは死神だって言ってる》
{あー、そんなふうにいってましたね}
【ドタチン？】
《実はね、リーマンさんと一緒で私も見た事があるの。あの黒バイクが人を追っかけてるところ》
{へー、甘楽さんも}
【ドタチンって誰】
［警察とかには言った？］
《なんていうかね、あんなのを持ってる時点で普通じゃないんだけど》
【……スルー？ドタチンって誰!?】
《最初はよく解らなかったんだけど、あいつの身体からね》
【……】
【？】
【甘楽さん？どうしました？】
［落ちたっぽいね］
{ですね}
【ええ!?そんな、どっちの話も中途半端なのに！身体から何が出てくるの!?】
【そしてドタチンって誰―――!】
――甘楽さんが入室されました――
《落ちてたよー。っていうか何か今日接続悪いからそろそろ寝ますー》
{私もそろそろ落ちましょうかね}
［おやすー］
【話の続きは？ドタチンって……】
《今度話しますよー。ふふう、最後に一つだけ》
《黒バイクに乗ってる男にはね――――――首から上が無いの》
《首がね、綺麗になくなってるのに動いてるんだって》
《じゃ、おやすみなさーい》
――甘楽さんが退室されました――
{意味深な言葉残さないでくださいよー。ま、結構ホントっぽいみたいですけど…}
{私は信じてる派です！おやすみなさいっ}
――リーマンさんが退室されました――
内緒モード
【あの、セットンさん。ちょっと確認しておきたい事が】
内緒モード
［はいはい］
内緒モード
［何でしょ？他人に見られちゃまずい話ですか］
内緒モード
【甘楽さんとリーマンさんて、結構アイタタタな人？】
内緒モード
［結構どころじゃないんじゃないかと］
内緒モード
【いやいやいやｗでも、このチャットルームも甘楽さんとリーマンさんに誘われて来たわけで】
内緒モード
［私もですよ。調子いい人なんですけど、憎めない人達ですしね］
内緒モード
【それに、私達の知らない事を色々知ってますからね】
内緒モード
［どこまで本当か解りませんけど。あ、でも私からも一つだけ］
内緒モード
［黒バイクが町を彷徨ってるって話なんですけど］
内緒モード
［あまり関わらない方がいいですよー］
内緒モード
［じゃ、おやすー］
――セットンさんが退室されました――
内緒モード
【え】
内緒モード
【ありゃ、帰っちゃった。おやすみなさいませー】
内緒モード
【まあいいや】
――田中太郎さんが退室されました――
2012/3/28修正
.