07/23の日記
20:29
ホラー(あまり怖くないけど)
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一次創作に挑戦!
って言っても登場人物少な過ぎだけど
皆……いなくなってしまえばいいのに
【今日は随分荒れているね、真里】
一人部屋に閉じ籠っていると、近くで声がする
「……皆私の事なんてどうでもいいんだ」
【また苛められたのかい?何度も聞いているがつまらない人間共だな、そいつらは】
「人の気も知らずに楽しそうに笑わないで、鏡のくせに」
【おや、これは失礼】
クスクスと笑う自分の姿に慣れたとはいえ奇妙に思えた
「……もう何もかもが消えちゃえばいいのに。そうしたら苦しまずに済む」
毎日辛い目にあって……誰も助けてくれない、聞いてくれない……
【だが、邪魔者が全て消えた処で何かが変わるわけでもない。そうだろう?】
「…………」
淡々とした口調に詰まってしまう。……そっか、私だけになってもここには居場所はない
…………なら
「…………私が消えれば」
【…………】
私がいなくなっても気付かれないし気にならないと思うから。……辛い場所に居続ける理由もない
【……それで真里は満足かい?】
「私は……居たくないの」
【フフッ……なら、その身体は私が貰おう】
「え……。ッ!?」
今までとは違う笑顔に恐怖を感じ後退りしたが、鏡から出てくる黒いもやにが取り巻いて動けなくなる
「苦しっ……」
【私はね、待っていたんだよ。ここから出れる日を。真里、君には感謝するよ、なんせ出れる機会をくれたのだから】
段々と鏡の前に引きずられ、取り巻くもやで呼吸も苦しくなっていく
……やだ、止めて
【望み通りこの世から消えられるというのに人間はやはり不思議な生き物だな。死の直前で足掻くなんて。だが……もう無駄だ】
「……っ、あ……」
薄れていく意識の中、最後に映ったのは、冷たく笑う自分の顔だった
「……真里、真里……!しっかりしてっ!」
「……ん、なんだ一体……」
「なんだじゃないわよ!昨日から部屋に籠ってると思えば急に大きな音を立てて!見にきたら貴方が倒れていて驚いたんだから」
心配そうに“私”を見下ろすのは……確か
「ごめんなさい、お母さん。少し目眩がして」
「……目眩って、大丈夫なの?学校、辛いなら休んでもいいのよ?」
「え……、なんで」
あの子は話してなかったはず……と思っていると、クラスが同じ人物から全てを聞いたと気付かなくてごめんと謝られた
「……意外と味方はいたんじゃないか」
「真里?具合が悪いなら休んだ方が……」
「ううん、大丈夫。私、学校行ってくるよ」
「でも……」
「昨日、私は変わるって決めたから。もう平気」
笑ってやり過ごし、ある物を母親に渡す
「これ、もういらないから捨ててくれない?」
「これって大切にしてた鏡じゃない。いいの?」
そういえば、長い間共にいたな。だけれども
「もういいの」
「分かったわ。ひび割れているみたいだし早目に処分するわね」
「ありがとう」
【やだ……!止めてよ……】
ふと、声が聞こえてくる。そうだ、最後になるだろうから挨拶しないと
「さようなら、“真里”」
これからは私が貴方になるから。安心して逝ってね
「やっと望みが叶って良かったじゃないか。お互いに」
昔見た漫画で人形に身体を乗っ取られる話があって、人形は好きになれないから鏡で書いてみました
台詞回しが古くさくなっちゃったなー。ま、鏡だからいっか。最後に書くのはアレだけど、全くと言っていいほど怖くないので期待と批判はしないでくださいねー
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