BLUE MOON

□Prologue
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―――――鬱蒼[ウッソウ]と木々が覆[オオ]い茂る森の中














―――――フードを被った人影の周りを













     ・・・・・
―――――人ではない影が囲んでいた














「“氷紅鬼”!!今日こそお前を捕えてやる!!」

「いくらお前でも、この数じゃ太刀打ちできまい!!」

ゲラゲラと笑う複数の影。彼らの容姿は、尖った耳に文様状の痣…どこからどう見ても人間ではない。














彼らは―――妖怪だ。














「………………」

妖怪達の中心にいる人物は、何を言うでもなく正面の妖怪を見ていた。…フードの下に隠れた表情は見る事ができない。

視線に気付いた妖怪は、ニヤニヤ笑いながら口を開いた。

「へッ、さすがに怖じ気付いたか……まァ、おとなしく俺達と共に来るなら―――」

―――続きを言う事はなかった。
突如、口を開いていた妖怪の首が飛び、赤い鮮血が舞った。
ゆっくりと倒れていく、首が無くなった身体。何が起こったのか、誰もわからない

















―――――1人を除いて



















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