BLUE MOON

□Prologue
2ページ/6ページ


「………おい、」














―――――静かに、しかし恐ろしいほどの威圧感を感じさせる声

高めのアルト声を発したのは、先程から黙っていた、フードの人物。
フードの下から見えたのは―――冷たい光を宿した金




















「さっきから黙って聞いてれば………お前ら、馬鹿だろ」

「な、なんだと!?」

怯えと怒りを滲[ニジ]ませた妖怪の声を聞いても、フードの人物は淡々と言葉を発する。

「事実だろ?俺が黙ったままだから『怖じ気付いた』って結論出す時点で馬鹿だし





















―――良い事、教えてやるよ」

突如、凄まじい風が彼らを包む

「雑魚がどれだけ集まっても、雑魚に変わりはねーんだよ





















“かまいたち”」




彼が腕を軽く振った―――――瞬間、彼の周囲が赤く染まった



















.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ