魔法の世界

□Prolog 〜プロローグ〜
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Est Side



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「っ!?」

その言葉を聞いた瞬間、僕は飛び起きた。まだ暗いから、夜中だろう。

「……………夢?」

夢だとわかった途端、無意識に入れていた力を抜き、再びベッドに倒れこんだ。

「………………」

考えるのは、夢の事。

何も無い空間に、ポツンと立っている僕。ここは何処なのか考えていたら、何処からともなく、声が聞こえてきて………

「………ハァ」

そこまで考えて、ため息をつく。何で、今頃になってあの夢を見たのかわからない。もう、ずいぶん昔の出来事なのに………

「……………でも、」

懐かしい、夢だった。…あの言葉は、あの人の存在は、僕にとっては【希望】そのもの。それは、昔も今も変わらない事実。

「……彼女は、元気だろうか…………」

久しぶりに会いたくなってきた。僕がミルス・クレアに来てから、連絡もとっていない。彼女が今、何を想って歩んでいるのかも、まだ【あの場所】にいるのかも知らない。

「……………………」

でも、近いうちに彼女に会える。…確証は無いけど、そんな気がする。


………その時は、僕も彼女を支えたい。

僕よりも過酷な運命を背負っている、彼女の力になりたい。

「……………ミク、」





貴女に、会いたい―――――




そこまで考えて、僕は再び眠りに落ちた。



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