万事屋に行ってみる

□銀魂120%
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あれから恋人関係になった銀八と神楽



教師と生徒



そんな関係を当然明るみにすることなどできず



2人だけの秘密の交際はスタートした





銀八のクラスでは感づいているヤツが何人かいた



沖田総悟


高杉晋助


志村妙 新八



は確実に知っているだろう



ただ何も言わないだけで…



暗黙の了解のように平然としている




しかしこんな関係が公に知れたら、俺の教師としての立場もどうなるかわからないし、神楽も無事卒業できなくなるかもしれない



銀八はこの関係が決してバレることのないよう常に気をつけていた



そんな銀八の配慮は神楽にとっては少し冷たく感じるものだったかもしれない



―――――――

休み時間

教材室


銀八は午後の授業の準備をしていた


神楽「銀ちゃん銀ちゃん!!」


後ろから神楽が抱きついてきた


銀八「ちょっ!!お前っバカやろうー!学校ではちゃんと先生ってつけろって言ってるだろ!」



神楽「誰もいないからいいじゃんかヨー」



銀八「そうゆうとこが甘いんだ!そうやって不用意に抱きついてくるとこだって誰かに見られてたら…」


神楽「わかったアルよ」


神楽は銀八から離れた


神楽「ねぇ、今日でぇとしようネ!」



銀八「デート?」



神楽「うん♪エイリアンVSヤクザ2上映中ネ!見に行きたいアル!!」




銀八「デートならいつも俺ん家でしてるじゃねーか」



神楽「私たち付き合ってまだひと月も経たないアルよ!!付き合って5年のマンネリデートみたいのばかり嫌ヨ」



付き合ってひと月


確かにこれといってデートらしいデートはしていない



学校帰りも休日も銀八の家にいることが多い



それは単に外に出ることが面倒くさいとかではなく




外に出ることで誰かに目撃されることを警戒しているからだ



心の中ではいろんな所に連れていってやりたい気持ち山々だが



卒業まで



神楽が卒業するまで



人目につくような場所は控えよう



そう思う銀八だった


銀八「悪い…期末テストの準備があるから忙しいんだ!映画なら他の誰か誘っていってこい」



神楽は少し残念そうな顔をした



神楽「わかった…映画は妙ちゃんと見に行くネ」


神楽は教材室を出ていった



銀八(神楽…これでいいんだよな…俺間違ってないよな…)


あの残念そうな神楽の顔が銀八の頭の中で引っかかっていた





放課後


職員室



全蔵「銀八〜なーんかいつになく真面目に仕事しちゃって、何かあったのか?」



銀八「何もねぇーよ」


銀八は珍しくテストの問題作りに没頭していた


全蔵「ははぁ〜ん、何隠しても顔に出てる、さては女か?」


銀八の手が止まり


書いていたシャープペンシルがバキッと折れた


銀八「誰がロリコン教師だ!!」怒

銀八は全蔵の胸ぐらを掴む


全蔵「いっいや…ロリコンなんて言ってねぇよ」



銀八「ふんっ!!人のこと構ってねぇーで自分の痔の心配でもしてろ」
(あっあぶねーこいつ割と感が鋭いな…肛門が敏感なだけに)



銀八は仕事を終え帰宅した


銀八「ただいま…」



いつもなら神楽が合い鍵で入って家にいるのだが



今日はいないようだ



銀八(なんだ…いねーのか…エイリアンVSヤクザ2でも観てるのかな…)



銀八はもしかしたら神楽が帰ってくるかもしれないと思い


一応二人分の夕食を用意していたが



結局神楽はその日来なかった
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