万事屋に行ってみる

□銀魂ですね
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数日前まで



私はごく平凡な日常を送っていた



それが今


私は大人気バンドグループ【JOYs】の専属マネージャーになった


平凡な生活からトップスターたちとの同居生活に


振り回される日々を送るのであった



―――――――
数日前


私の名前は南神楽

高校を卒業してすぐ上京


特に夢も目標もなく


フリーター生活を転々とし


現在無職…



実家に帰るか先に上京した兄貴を探し頼るか…


そんなことを考えていたある日



私は家でダラダラとテレビを見ていた


神楽(これが今爆発的人気のJOYsっていうバンドか……まぁ確かにイケメンっちゃイケメンだけど…私はもっと年上で竹●内豊みたいな渋い男が好みネ)


ピンポーン


神楽「はいは〜い、いませんよぉ〜」


ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーーン


神楽「うるさいなぁ〜誰アルか?」


ガチャッ


そこには

まるで駄目そうな男

略してマダオが訪ねてきた


長谷川「おい!知りもしねーくせに何駄目そうって!!何マダオ決定してんの!?」


神楽「きゃあああ〜変なおっさんが家に乗り込んできたぁ〜!!変態ネ!ストーカーネ!ヘルスミー!!」


長谷川「ちょっ…待て!!話を聞け!!マダオでもなんでもいいから叫ばないでくれ」




マダオの話はこうだ


私の兄貴、神威がマダオからお金を借りたままどこかへ失踪してしまったようだ…



神楽「あのバカ兄貴…そんなこと言われても私が返す義理はないネ」



長谷川「おいおい…神威のやつ妹がグラビアで儲けているからって住所教えてもらったんだぜ!なのにこんなぺちゃんこ娘だとは…騙された…」


神楽「おいっお前殺されたいアルか?」


長谷川「頼むよ…半分でいい…このままじゃ女房が離婚するとか言うんだよ…俺もう生きてけねぇ〜」


長谷川は神楽に泣いてすがりついた


神楽「はぁ〜兄貴はいったいいくら借りたアルか?」



長谷川「200万」


神楽「にっ200!?無理ヨ…半分も4分の1すら私返せないヨ…だって私今無職だし…」



長谷川「無職…?」



私は強引にマダオにどこかへつれていかれた


あぁ…私…



このままどこかの店に売り飛ばされるのかな…



吉原とか…



そんなことを考えながら私はなすがまま

連れて来られた


長谷川「おいっ何がなすがままだ!!車の中で散々暴れまわった上に廃車にしやがって!!この乱暴女!!弁償だぁ!!」


私がつれてこられた先は



【silvermusic】?


って


神楽「ここって…あのダイヤモンドパフュームやポリザエルが入籍している…」


長谷川「そうだ…人気歌手の宝庫、プロダクションだ…」


神楽「んで…どうしてここに…」


長谷川「黙ってついてこい…」




オフィスの中に入った長谷川と神楽


エレベーターで最上階に上がり


社長室へきた



長谷川「失礼します…」



そこにはsilvermusicの社長
お登勢がいた


ビシッと着物を着こなし、絶大な威圧感をかもしだしている



神楽(この人が社長)


お登勢「なんだいそのガキは?」


長谷川「社長、JOYsの新しいマネージャーを連れてきました」


お登勢「ふぅーん、そうかい、まぁせいぜい頑張りな」



神楽「ちょっ待てヨ!何勝手に決めているアルか!?私がいつそんなこと承諾したネ!!」


長谷川「てめー車廃車にしやがったんだぞ!!兄貴の借金と車の代償で300万返せ!!すぐ返せねーなら働け!!」


神楽「お前が誘拐まがいなことすっからダロ!!」


お登勢「はははははっ面白い子連れてきたじゃないか、あんた名前は?」


神楽「南神楽だけど…てかいきなり連れてこられて迷惑ネ!帰る!!」


神楽が社長室を出ようとドアを開けた瞬間


ドンっ!!



神楽「あ痛たたたぁ〜」


「おい」


神楽が目線を上げると


銀髪でだるそうな顔をした男がいた


銀時「ちゃんと前見て歩け」


辰馬「まぁまぁ銀時ぃ〜レディーにはもっと優しくせんといかんぜよ〜」


神楽の前に4人の男が現れた


神楽(こいつらなんか見たことあるネ…はっ!?まさかJOYsっ!!?)


桂「大丈夫か?」

サラサラロングヘアーの男が優しく手を差し伸べた



神楽「あっはい…」



長谷川「ちょうど良かった〜紹介するよ、その子が新しいJOYsのマネージャーだ!」


銀時「はっ?このチビが?」


神楽 ムカッ


桂「そうか、高杉!お前今度は手を出したり泣かせたりして辞めさせるなよ」


高杉「ふっガキは興味ねぇーや」


神楽 ムカッ
高杉「銀時なんて自分の髪がストレートにならねーからって何人もヘアスタイリスト辞めさせたぜ」


銀時「ふん、てめーはパーマかけたら少し身長高く見えんじゃねーか?晋ちゃん」


高杉「へっヒガミかよ、そんなにサラサラヘアーになりたいんなら、桂みたいにヅラでも乗っけりゃあいいのさ」


桂「ヅラじゃない!桂だ!!あっ間違えた…ヅラじゃない!地毛だ!!」


辰馬「カッカするな銀時ィ〜ダブルもっさりでいいじゃけ〜」


神楽(なっ…何こいつら…本当にあのJOYsなの?テレビで見るのとぜんっぜん違うんだけど…)


お登勢「神楽って言ったね?こいつらのマネージャーを一年続けたら廃車の件はチャラにしてやるよ。ついでに兄貴が借りたという金も工面してやる。ただし…続けられたら」


神楽「えっ?」


お登勢「マネージャーっていってもこいつらのマネージャーはやることが山のようにあってね…営業やスケジュールの管理だけじゃない、こいつらの食事、掃除に洗濯、まぁ…身の回りの世話すべてを任せているんだ」



神楽「じょ…冗談じゃない…そんなことやってられないネ!帰る」


高杉「今までの最短記録だな…」


辰馬「また振られたぜよ〜あはははは〜」


神楽は再び社長室を出ようとした


銀時「おい…お前俺たちの移動手段の車ぶっ壊したそうじゃないか…てめーの兄貴の借金は関係ねぇからいいが、ここで働かねーなら車代の200万、今すぐ出せ」


神楽「なっそんなの無理に決まってるダロ!!」


銀時「ねぇーなら働け」



神楽「っ………」



―――――――


長谷川「社長…なんだか俺の見当違いで…あんな威勢のいい娘だとは知らず…」


お登勢「あのくらい威勢がいい方がヤツらにはいいのさ……本当面白くなりそうだねぇ…」
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