真撰組に入隊する

□花盛りの真撰組達へ
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近藤と土方は松平のとっつぁんとキャバクラに行った徳川茂茂(将ちゃん)の護衛をした帰りだった



土方「ったくとっつぁん…こんな時間まで将軍に何夜遊び教えてやがるんだ」


近藤「まぁ〜とっつぁんは将軍様の唯一の友人、いやっ悪友と言った方が正しいかな!将軍様が楽しんでくれたんだ、いいじゃないか」


土方「それもそうだな…」


近藤「ああ〜俺もあんな可愛い子たちと飲みてぇ〜!野郎どもばっかりに囲まれていると、つくづくそう思うぜ」


土方「近藤さん、諦めな…俺らの屯所は空から降ってこない限り女の子なんか…」


近藤と土方が屯所の入り口を通ろうとした瞬間


ドスッ!!


二人の頭上に何者かが空から降ってきた



土方「あたたたた…っ近藤さん大丈夫か?」


近藤「あっああ…大丈夫だ、いったい何が……えっ!?」


土方「………っ空から女の子が降ってきやがった…」


近土「ええええぇぇ!?」






その女


赤いチャイナ服に


お団子にボンボリ


まだあどけなさが残る姿に透きとおるような白い肌



「たっ助けて…追われているの…」



彼女は意識がもうろうとしていた



土方「近藤さん…」


近藤「ひとまず屯所に連れて行くぞ」




―――――――
土方「目が覚めたか?」


「こっここは?」


土方「安心しろ…江戸で一番安全な場所、真撰組の屯所だ」


「お前は?」


土方「俺は真撰組副局長、土方十四郎だ!お前には聞きてーことがたくさんある、名前は?」


「私の名前は…神楽…」



近藤がお茶と握り飯を持って部屋に入ってきた



近藤「よぉ〜起きたか?気分は??」


神楽「身体中が痛いアル」


近藤「そりゃあそうだ!なんせ空から落ちてきたんだから」


土方「ところで…お前誰になんで追われている」



神楽「………」



土方「んあっ?お前もしかして家出か?早く家に帰れ…母ちゃん心配してるぞ」


神楽「マミーはもう星になったネ」


土方「そうか…悪かったな…父親は?」


神楽「パピーは家を出てどこにいるかわからないネ…兄貴もいるけど兄貴もどこにいるかわからないネ」


近藤「どうやらワケありみたいだな…」


土方「近藤さん…」


土方と近藤は部屋を出た


土方「近藤さん…俺らができるのは保護だけだ…後は役所の連中に連絡して…」


近藤「トシ…連中に連絡してどうなるかわかっているだろ」


土方「ああ…」


土方はタバコを吸い始めた


近藤「ああゆう身よりのない若い女は、一時的には保護されるだろう。だがいずれ床よの街に違法売買されるのがオチだ」


土方「だからってどうするんだ」


近藤「……あの娘をここで匿う」


土方「バカ言っちゃいけねー近藤さん!!ここは女人禁制の真撰組屯所、しかもどこのどいつかわからないワケありの娘なんて…」



神楽「これでいいアルか…?」



近土「…………」


どうやら二人の話は筒抜けだったようだ


神楽はさっきまでセミロングだった髪をバッサリ切ってショートカットになっていた



神楽「私…真撰組になるネ!!」
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