ぬらりひょんの孫長編U
□#3 土蜘蛛と怒りの一撃。
1ページ/3ページ
残り二つのうち、一つの封印、相剋寺。
散らばった陰陽師の死体。
『チッ・・・。ココにも陰陽師か・・』
転がった死体を見下ろし、嫌悪を含んだ眼差しで睨む。
茨「行くぞ」
茨木童子は、何を思ってかは分からないが、佳澄の腕を引っ張った。
『イタイイタイ分かった、分かったって!あのー茨木さん?!腕!腕ミシミシいってる!離しておねがい!』
茨「離せ?チッ。しゃーねえな。鬼太k『胴体と腕離せって言ったんじゃねーんだよ!!お前の手をアタシから離せって言ったんだ!!』
狂「・・・あの二人、仲良すぎない?デキてんのかしら」
し「何!茨木童子め、私の知らぬ間に女神とニャンニャン・・『古ィーよ!!古ィーんだよ!!ってかしてねえよ!!』
狂「その距離で聞こえたんですか!!?地獄耳??!」
狂骨たちと佳澄たちの距離は10メートルは離れている。
鬼「・・・・・(騒がしい。)」
羽「おのれ茨木童子・・・!認めん・・・わらわは認めんぞ・・!」
狂「・・お・・・お姉さま・・・(´∀`;)」
羽「・・・・」
『・・これが封印かぁ・・』
羽「お前の封印のほうがごっつかったがのぅ。ほほほ」
『いやそれは秀元が・・・;』
塵「陰陽師の奴らまたあっさりと明け渡しましたな、ヒヒヒ・・・」
ズズズズズ、と地面から現れた塵地蔵。
茨「塵地蔵・・・」
羽「生きていたのか。気持ちの悪い奴じゃな、お前は」
塵「貴女様が死ぬまで死ねませぬヒッヒッヒ」
羽「これで・・・残る封印はあと一つ・・・。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
大きな音が響く。
ゴウッ!と大きな手が地面から飛び出した。
周りの妖たちは「誰か封じられておったか・・」などとつぶやきあっている。
塵地蔵のように、地面から這い出てきたのは、とてつもなく巨大な妖。
『・・・・・土蜘蛛・・・・』
狂「おっきーい・・・(驚」
羽「久しぶりじゃなぁ、土蜘蛛。
おぬしも力を貸せ。最後の封印、弐条を落とし・・わらわはそこでやや子を産む・・」
おお・・・と感嘆の声をもらす。
羽衣狐の言葉に土蜘蛛は・・・
土「誰かァ・・火ィかしてくれんかァ?」
付近にいた、たいまつを手にした小妖怪から、たいまつを拝借し、これまた巨大なキセルに火をつけた。