ぬらりひょんの孫長編U

□#6 侵入者
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ぬ「テメェかい?・・・テメーがウチの2代目をやったのかい・・?!」


羽「・・・」






佳澄と茨木童子が恋仲となり、鵺ヶ池へ向かっている途中・・すでに事は起きていた。







すっかり老いたぬらりひょんは、羽衣狐の首に刃をあて、問う。
お前が2代目を殺したのか、と。


羽「・・・」

刃を向けられても尚、妖艶さと余裕の表情は揺るがない。・・・・全裸だが。

パシャッと尾が動き、ぬらりひょんに襲いかかる。


ぬ「っ・・・!!」



ひらりと飛びのき、再び陸へ地をつく。



羽「・・・世界を再び闇が支配する。
われ等の宿願が果たされるまでもうすぐじゃ。
・・・その前では・・誰を殺したなどとそのような些事・・・・どうでもよかろう?」


ぬらりひょんは、呆れた顔をした。

ぬ「・・まァだそんな事言ってんのかい。
ま、アンタにあって確認したかったんじゃが・・よう分かったわ。
わし等とアンタ等とじゃ相容れんようじゃ」

チキッ・・と刀をしまうぬらりひょんを見て、羽衣狐は言う。

羽「どうした・・やらんのか」

ぬ「悪いがわしはもう老いた。アンタとやり合うには少しばかりキツい。

だが・・2代目のケジメ、テメーの野望ごとウチの孫がとりにくるからな。
覚悟しとくんじゃな」

羽「生きて帰れると思うたかぬらりひょん」

ぬ「思うとるよ、羽衣狐」


フフ・・と羽衣狐は薄く笑った・・・が。

羽「・・うっ・・あッ!!」

羽衣狐の体がビクッとはね、バシャッと池の水が波打った。



ハハウエ・・・ハヤク・・・・・ハヤク・・・・・



そんな声が響いた。





『!・・童子・・!侵入者が・・』

茨「あ?・・ちッ・・。オイ、体は大丈夫なのか」

『ん、いける』

茨「行くぞ」










ぬ「・・・(まずいぞリクオ・・!!!)」
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