ぬらりひょんの孫長編
□#2 家族の過去って、意外と知らないんだよね。
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風呂だった。
リ「・・いってぇ・・」
妖力の溜まりやすい遠野で、リクオは昼でも妖怪のままでいられた。
雨「へへ、生傷にしみんだろ」
と、風呂にいるこの緑の妖怪は雨造。
茶色いほうは土彦だ。
土「リクオ、一日かけても出来なかったな」
雨「向いてねーんじゃねーのォ?」
リ「うるせえな。だいたい、そんなすぐ出来るもんじゃねえだろ」
雨「そうかぁ?俺なんか、5歳の時からできたけどな」
リ「え;」
土「そーいやお前、どこ行くんだっけ」
リ「あ?京都だよ京都。そーいや・・姉貴に何も言わずに出てきちまったな・・」
雨「何だリクオ、お前姉ちゃんいんの?」
リ「ああ。まあな」
土「へえ。名前は?」
リ「佳澄、だけど・・」
土・雨・イ「佳澄ーーーーーー??!!」
リ「うお、イタク・・お前どっから・・」
イ「お前!佳澄が姉貴なのか?!」
リ「おう・・?」
雨「へー驚いたなー。佳澄っていやー鬼神とまで言われた激強の妖怪だぜ。しかもすっげー美人!」
リ「は・・姉貴が?!・・・ありえねー・・・」
イ「アイツ、元気なのか?」
リ「ん?ああ。人間の時は大学通ってるし、妖怪の時はたいてい掃除してるぜ」
イ「そうか・・・生きてたのかアイツ・・・良かった・・」
リ「?なんだよ、イタクの奴・・気持ち悪ィ・・・」
土「あー、イタクはお前の姉ちゃんに惚れてるからな。奴良組だとは俺らも知らなかったぜ」
リ「姉貴にィ?・・(どーいうことだ?姉貴は遠野に来た事あるってことか・・?)」
リクオは佳澄の知らない過去、そして自分の姉にイタクが惚れているという複雑な関係に首を捻るのだった。
〜アトガキ〜
すいません;
これから逆ハーのようになるかもです・・!