ぬらりひょんの孫長編U
□#1 もう一つの封印
2ページ/2ページ
ゴォォォォウッ!!!!!!!!!!
一瞬、女の声が聞こえたかと思うと、さきほどの非ではない風圧が通り抜け、湖から、黒き尾が5本、姿を現した。
茨「・・・なんて妖気だ・・」
鬼「・・・あれは・・・・羽衣狐様の
尾・・??!」
し「闇の聖母よ・・・一体何が起こっているのでしょう・・・!」
狂「なに悠長なこといってんのよ!」
羽「!」
何かを感じ取った羽衣狐は、湖から飛びぬけ、皆の立っている陸へ足をついた。
濁った大量の水は一点を中心にグルグルと渦巻き、バッシャアアッ!と、地へ何かを運んだ。
羽「おお・・・・おお・・・佳澄なのかぇ・・!?」
水が引き、黒き妖膜から“ソレ”は現れた。
漆黒の髪、血のように赤い眼。そして、黒き尻尾。
狂「あれが・・・・お姉さまの・・・娘・・・?」
塵「そうじゃアレが・・佳澄様・・・。
鵺の妹君であり、莫大な暗黒の妖力を持つ」
『あいたーー・・。まともに頭打ったぞちくしょー・・』
緊迫した空気に流れ込んだ、気だるげな声。
解かれた封印と復活した黒狐