ぬらりひょんの孫長編U
□#2 与えられた屈辱
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そうして、封印から開放された佳澄が連れてこられたのは白い建物。
『・・?弐条に向かうんじゃ?』
羽「ほほ。焦ることはない。わらわもやや子の誕生が待ちどおしいとこではあるが・・主を失うこともまた、わらわにとって絶望的じゃ」
『ふうん?』
し「ひとまずここで休め、ということです。漆黒の女神」
羽「(ニコっ)」
『女神?;なるほど。優しいね〜母さん』
茨「(お前だけにな)」
狂「佳澄様はどうして陰陽師に?」
『何で遭遇したかって?』
狂「お姉さまがいるなら、陰陽師なんかにやらせるわけがありませんし・・」
『まあ、母さんの為に生き胆をね。
ってかお嬢ちゃん、見ない顔だね?
アタシが封印されてた間に入った子かい?』
狂「あ、失礼を!狂骨と申します!」
『・・・・・狂骨って・・・あの狂骨?アンタ・・・随分可愛らしくなったもんだね・・。
あんな恐ろしい顔面が・・・』
狂「じゃなくてですね・・(汗)私は娘です」
『・・・あーーー!なるほどね。よろしく狂骨ちゃん』
茨「おいうるせぇ。黙って歩け」
『・・・・・ココにも恐ろしい顔面いたわ。こっちも久しぶりだなあ、童子』
茨「フン」
説明しておこう。佳澄は「茨木童子ィ?噛みそう。童子でいいよね」という理由で茨木童子を省略して呼ぶのだ。
『アンタ、普通にしてれば男前なのにね。相変わらず目つき悪っ』
狂「(佳澄様っ・・!そんな事いったら茨木キレちゃいますっ・・!!;;;)」
茨「お前は500年前のほうが大人しくて可愛げがあったな」
『何だとコラ』
羽「何を言う茨木童子!佳澄はいつでも可愛いに決まっておろう!
見よこの美貌!
そしてこの完璧なまでのプロポーションを!!男もイチコロじゃ!」
茨「興味ねえ。」
狂「・・・・(あれ、怒らない・・・)」
何で?しょうけらが言ったら殺し合いにまでなるのに・・?
狂骨は静かに首をかしげた。