小説1

□死ねばよかったのになんて思ってないから・・・
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注意:ひどい銀さんがいます。
   
それでもOKな人↓













飲み屋で偶然奴と相席になってしまった。


最悪だ・・・・。
せっかくの非番だというのに・・・。



でも今日は飲みに来たのだ。
もうこれはとことん飲むしかない。
それは野郎も同じだったようで。


飲み始めて もう数時間は経った。
俺も野郎も 立つのがやっとという
状態になっていた。

最初はいつものように 帰れだのなんだのと
口げんかをしたり 
味覚にケチつけあったりしていたのだけど
最終的には やはり飲み比べへと
進展していき やがては勝負も忘れ
日ごろの愚痴を言い合った。


「最近は攘夷攘夷と・・・」

「ふ〜ん」

「お前にも何か関わりあんだろ?」

「は? 何で・・ひっく」

「桂が前 万事屋から出で行くのを
見たという情報が入った・・・ひっく・・」

「あー あれね あれはちげーよ
不法侵入・・・あと押し売りばか」

「うるせーよ お前が何か隠してんのは
おみとうしなんだよ」

「あ? なにをかくしてるって?」

「それをいえってんだよ!!」

「うるせーな」

「うるさいってなんだよ あぁ!?」

「うるせーな!!!」


急に怒鳴り声をあげたそいつに驚いた。
今まで話に花咲かせていた客たちも
いっきに静まりかえる。

「なに まぢで怒鳴ってんの・・・?」

まぁ 俺にとっちゃぁ半分はホント
悪ふざけ・・・・。
でもここでこう怒鳴るということは
やっぱりこいつは 攘夷になにか
関わりがあるのかもしれない。

俺たちの会話は途切れたというのに
店内はまた騒がしくなっていた。


「お前 もしかしてホントに・・・」

「・・・してねーよ」

残った酒を少し飲んで答えた。

「あ でも攘夷戦争は出てたよ」

「・・・ふーん・・・ってやっぱり
関わりあんじゃねーか!!!!」

「ねーよ!!ただちょっと一緒に
いただけだよ!戦っていっても後半の
負け戦だったし 幕府がすぐ降参しち
まったよ!!!それからの関係は全く
ねーってば!!!それに俺くらいの奴らは
攘夷戦争出てたって 全然オカシくも
ねーだろ!!?」

一気に言いたいこと言って 肩で息をする
こいつはまた 酒を口に運ぶ。











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