小説1

□お誕生日会
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「銀ちゃん 私今日誕生日ネ」

「ふーん」

大して驚きも関心も興味も持たず
いつものようにジャンプを広げる。

「ケーキ食べたいアル」

「お金がありません」

「プレゼントが欲しいです」

「昨日酢昆布敷き詰め袋800円
買いました」

「・・・・それとこれとはまた別の話アル」

「一日前のハッピープレゼントです」

「せめてケーキ食べたいアル」

「・・・・・・・・・・」

そしたら何かを考えるように
黙り込んでしまった銀時。
一時経ってもまだ黙っている。
いい加減無視でもしているのかと疑いだしたころ
よいしょと起き上がりジャンプをたたんだ。

「ケーキが食いたいならお使いに行って来い」

「お金ないんでしょ?」

「お金を出さないでお使いに行って来い」

意味が分からない。
まさかこの私に犯罪者になれというのか。

「俺が今から言う材料を
分けてもらってこいよ」

「ぶ らじゃー」


さっさとメモを受け取り
家を飛び出していく。





「こんにちはー
銀さん頼まれたもの買ってきましたよ?」

「おう わりィな新八 せっかくの休みに」

「いや 毎日が休みみたいなもんなので
それはいいんですけどね」

「銀ちゃん!!」

壊れるのではないかと思うほど
力いっぱい開けたドアが酷い音を立てた。

「分けてもらってきたヨ」

「うし 一緒に作るか ケーキ」

「うっほい☆」

「あはは 銀さんホント
そういうの得意ですよね〜〜;」

「甘味のことなら任せろや」




そして暫く経ってできたのは
なんともかわいらしいケーキだった。

パアン!!!!

先ほど頼まれて買ってきたクラッカーを
鳴らした。


「「神楽ちゃんお誕生日おめでとう」」

「うるせーヨ さっさと酢昆布ケーキ
食べたいアル」

少し照れたように言う神楽ちゃんは
嬉しそうだ。



「銀さん 酢昆布ケーキって・・・?」

「・・・・あいつが入れる入れるって
聞かないから練り込んできた。」

「すいません ちょっと厠」

「胃の中のもん全部吐き出してこい」

「そうさせてもらいます」


1人おいしそうにケーキを頬張る神楽と
吐瀉をする新八。

「う〜ん♥こういうのを幸せ言うアルね♥」

「そだね」



end



神楽ちゃん 誕生日おめでとう!!
遅れてごめんなさ〜い;;;
 

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