夢追いかける少年

□夢を手にした少年は3
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「・・・よーし」

トトロリュック(オーダーメイド)にトトロのお財布(オーダーメイド)とトトロのケータイ(オーダーメイド)、(トトロの刺繍入り)ハンカチ、(トトロの刺繍入りカバー付き)ポケティッシュを入れる。

今日はちょっと遠くまでおでかけするんだ!


俺はとうとうあるものを買おうと思っている。

事前の調査は(バロンが)していたけどやっぱり自分の目でも確認しないとね。
というわけで、俺はトトロといっしょにネコバスでおでかけです。
ネコバスが「ニ゛アァ〜〜」と鳴いてドアを広げてくれる。
俺はトトロに抱っこされて乗り込む。

「じゃあネコバス!おねがいします!!」


しゅっぱつしんこーっ!!



・・・

・・・・

着いた先は、日本の首都圏みたいな超高層ビル群が立ち並ぶ街・ヨークシン。

ここはなんだっけなぁ・・・そうそう、毎年大規模なオークションが開催されるんだ。
その時期になると、やたらセレブなヤツらが闊歩する。

まあ、そんなヤツだけじゃないけど。

フツウに庶民も楽しめる街だ。
ここは人も物もたくさん出入りするところだから利便がいいかなと思ってここにきた。
というのも今日の目的は物件探し。


俺、家買います。


俺が商売をはじめたのはこのため。
ずっとジンに面倒見てもらうわけにはいかないし。
それに俺は念の修行をしながらあることを考えていた。
バロンに相談したら可能だと言っていた。
軍資金ももう十分すぎるくらいある。

ネコバスに人目につかないところに降ろしてもらって、俺はトトロと手をつないで歩く。

俺は普段からトトロと歩きまわるが誰にもバレてない。

俺は意識しているわけではないがジンが言うにはすごく“隠”が上手いらしい。

はじめて出会ったときも、“凝”をしてやっと幽かに見えていたぐらいだったと言ってた。
俺がトトロに、ジンにはフツウに視えるように言うとちゃんと視えるようになった。

兄弟子曰く、ジンは「念能力者として世界で五指に入る実力者」。

そのジンでも幽かにしか視えないんだ、そこら辺にいる?念能力者や一般人では視認できないどころか違和感すらないだろう。
だから俺は人のいるところでも大体トトロといっしょにいる。


ヨークシンの中心街から少し外れたこの路は少し古びた雰囲気の町並みで、車や人で溢れかえった中心部とはちがって静かだ。
そしてつきあたりにくると、一軒の空き家があった。
「ここだ」
もとは喫茶店だったらしくその名残がある二階建てのおうち。
どこから生えたのか壁にはたくさんの蔦草が覆っている。
中に入ってみると、何年も放置されていたみたいにカビ臭い。

でもきれいにしたらとっても雰囲気良さそう。

「トトロ!ここどうかな?」
俺はトトロを見上げて聞いてみる。
トトロはきょとんとしてる。
でも、こくんとうなづいてくれた。


俺は1軒目の家をここに決めた。



(えっへへー!おれのおうち〜!)


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主人公浮かれてるけど、「あ、でも手続き?わかんない・・・」とトトロケータイでジンに連絡。
中身18だけど見た目6、7なんで不動産行っても売ってもらえないし書類とかもわかんない。
というか金持ちのボンボンだと思って騙されかねん。
いや、騙される。

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