右脳の見る白昼夢
□日常に花をそえて。
1ページ/11ページ
「いらっしゃいませ」
お好きな席へどうぞ。
・・・・
「紹介するね。この子は楠ハナちゃん。」
「はじめまして。安室透です。今日からポアロでお世話になります」
よろしくお願いします。
「・・・よ、よろしくおねがいします」
金髪イケメンが現れた。
俺の経験上(というより紙面上)、名探偵のお膝元でこんな印象に残るイケメンは今後この世界の中心で活躍すると決まっている。
彼を『知らない』が、俺が知らないだけでこの世界の外では有名人の可能性大だ。
そしてここでは俺しかネタのわからない事実に愕然とする。
この声で、アムロ、だと・・!?
ツッコミ待ちなんですか。
と言いたい。
くっそ!おうちに帰るまでは、笑わないんだからっ!!
「――じゃあボク、ご挨拶がてらデリバリーしてきますね」
「え?」
デリバリー?
「安室さんはね、探偵のたまごで毛利さんに弟子入りするんだって」
「え゛」
・・・・。
俺はこの件に関しては立ち入らないぞ新兄。
・・・仕事しよ。