右脳の見る白昼夢

□10万Hit企画。
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「――わかっているな」

他の家族には悟られるな。

「お任せください」


・・・・


あーるーこーあーるーこ〜♪
わたしはーげんきー♪
あーるくのー だいいすきー♪
どんどん ゆーこーおー♪



こないだキルアから電話があった。
そういえば、前に遊びに行ってから全然会ってないなー。

ということで。

俺は久々にシルバのおうちにやってきた。

「こんにちはー」
「おや、カナタくん。お久しぶりです」

あいかわらずお元気そうでなによりです。

「うん、ゼブロさんも元気だった?」
「はい。今日はどうされました?」
「キルアがあそぼーって」
「おや、キルア坊っちゃんでしたら朝から出てらっしゃいますが」

がーん!

キルアいないんだ・・・。

話を聞くと、どうやらキルアだけじゃなくてお仕事の関係で皆出払っているらしい。
オレが仕方なくUターンして帰ろうとすると。

「カ、カナタ坊っちゃん!いま執事室に連絡を入れますからっ!」

「ちょっと待っててくださいね!」というと、ゼブロさんは内線で執事室に電話をかけてくれた。

「・・・あ、すみません、お客様がいらっしゃったのですが・・・はい、カナタ坊っちゃんです。はい、キルア坊っちゃんと約束をしていらしたらしいのですが・・・はい、わかりました」
ゼブロさんが一回受話器を置くとすぐに電話が鳴った。

「はい守衛室、・・・はい、わかりました、失礼します」

「お待たせしました。カナタ坊っちゃん、どうぞ中にお入りください。執事室までの道はわかりますか?今日はそちらでお休みくださるように、とのことです」
「執事さんのおうち?わかったー。ゼブロさんありがとー!」
「いえいえ。カナタ坊っちゃんの事ですから大丈夫だと思いますがお気をつけて」
「うん!ゼブロさんまたねー!」

「お邪魔しまーす」

扉の前に立つ。
何度見上げてもこの扉には圧倒される。
両手を扉に添え、全身の筋力を前へと集約する。
思いっきり、押す。

ゴゴゴゴゴゴ・・・

ささっ。

ゴゴォォ――ン・・・

ふぅ。

この扉、開ける度に一仕事終えた感があるんだよね。

掻いてもいない汗を拭っていると、いつものようにこのおうちのペット・ミケが出迎えてくれた。

「あ、ミケ!」

元気だったー?

ミケの足元に寄り手をのばすと俺が何をしたいのかわかってくれて伏せてくれる。
俺は三毛の首まわりにぎゅっとして、なでなでした。
ミケは普通の犬より大きくてちょっと変わってるけどすごくいい子だ。
俺はミケと少し遊んでから執事さんたちのおうちに向かった。

「カナタ様、ようこそお出でくださいました」
「アマネさん、こんばんはー。お世話になります」
「はい、カナタ様のお世話託りました。先程連絡がつきまして、皆さま明日には戻られるそうです」
「そっかー」

というわけで今日は執事さんのおうちでお夕飯をして、お風呂に入って(また頭乾かしてもらっちゃった)就寝。
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