花詠み虚空

□殺める華
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ユウ「ねぇ、朔が葵良軍に捕まったって………。」

シギ『………っ!?……どうして?』


ユウ「おそらく、戦力増大の為だとおもうよ。」


シギ『そんなっ、花詠みの力を命を奪う為なんかに使ったら………。』

ユウ「間違いなく、世界が滅びるね。」


志祗は顔を青ざめさせて、遊に詰め寄った。

天下一の花詠みと謳われる志祗には茜良の国王から、一等の屋敷が与えられていた。
元々、彼は茜良の出身で、昨年就任した今の国王とは従兄弟の仲なのだ。故に、質素な暮らしを好む志祗だが、素直にこの屋敷を譲り受けた。


そして今は、そこで一緒に暮らしている遊と、東西で起こっている戦争について話していた。
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