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□種明かしはクリスマスのあとで
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12月26日19時1分。
「お気に召されませんでしたか?」
心配そうな素振りは見せず、影山は聞く。

「いえ、凄く気に入ったわ。ただ…。」
「ただ…?」
「いえ、なんでもないわ。」

影山が麗子に贈ったアクセサリーのブランドは、
知名度は低いが、老舗の名店のものである。
老舗故に、様々なジンクスがあるもので、麗子はそれを気にしたのであった。

(影山はジンクスを知っているのかしら?)

「お嬢様、ジンクスとは…?」

「だから何でもないわよ!少し考え事をしたいから、影山は下がってて。」

「かしこまりましたお嬢様。何か御用があれは呼び鈴をお鳴らし下さい。」

(本当にあの方は可愛らしい。
顔を真っ赤にしながらの考え事か…。
俺のことで頭がいっぱいになって下さったら良いのに…。)
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