Short
□種明かしはクリスマスのあとで
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「お母様の話だと、あの店のイニシャルシリーズは、
プレゼントしたら恋が実る、
ってことだったわよね…。
影山は知っているのかしら…?
もし、知っていたとしたら、告白も同然じゃない!
私はどうしたら良いの!
告白であれば返事をしなければならないけれど、
影山がしらないなら普通のアクセサリーとして、
平然としてなきゃいけないし…。
クリスマスまで悩ませる男ね…。
私の気持ちも知らないで。あの馬鹿…。」
麗子の苦悩の叫びを聞いている影山は、
(正確には麗子の声が大きくて聞こえただけだが。)
笑みを隠しきれない。
「私の方こそ明日からの接し方がわかりませんよ、お嬢様。」
そう小さく呟くと、再びその顔は
いつものポーカーフェイスに戻った。
ただ、いつもより少し口角は上がっている。
End
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