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□吸血鬼パロ!
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「好奇心旺盛じゃなく、真剣の用だな…」
そう、その男の一言でお先真っ暗な所に光が見えた。
「少年達、取材と言う物はしていいが、ただし…倉間くんにだけだぞ?」
と言って水色頭の少年を指差す。
あの人は倉間と言うのか。
「はあっ!?兵頭さん!冗談止めてくださいよ!」
「いいじゃないか!それに、お前はこの前人間について調べたんだろ?だったら、怖い物なんて無いじゃないか?」
「ゔ…」
「それに!この少年達は、倉間くんに1番興味があるみたいだしな?」
「兵頭さんって以外と鬼畜ッスねぇ〜」
と、1番生意気そうな顔をした少年が言った。
「狩屋くん…?そういうこと言うと君も倉間くんと一緒に…」
「あわわわっ!倉間先輩と一緒なのは嬉しいけど、人間は嫌です…」
狩屋と言う、同い年位の少年はそう答えた。
そこで、ふと思ったのだ。
人間は吸血鬼を怖がっている。
それは、吸血鬼も同じなのだろうか。
一度は、思ったことがあるのではないか。
この世界は、食べる・食べられるの関係で成り立っている。
人間は、肉や植物を食べなければ生きていけないだろう。
吸血鬼も、人間の血を吸わなくてはならないのだ。
そう、食べている時にこう思うかもしれない。
自分達が、生きていくために殺されて行く物が居るのだろうと。
そして、それが可哀想などと。
自分達は贅沢だ。
他の動物の命を犠牲にして、生きて居るのに、死にたいなどと言うのだから。
そう、疑問に思った。
「では、倉間くん。この少年達を君の部屋に連れて行きなさい」
「へーい…ったく…しょうがねぇ…」
倉間という少年は、渋々そう言った。俺たちはその後に続く。

ついに…ついに…と、俺の心臓は高鳴るばかりであった。




次は、こんな所で蘭拓編V2です!
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