臨静小説

□ミサンガ
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『いいぃいいぃぃいいざぁあぁあああああぁぁぁあぁやぁあああああああああ!!!!!!』

『………っはい!ストーーップ!』

『あ"ぁ?!』

『はい、これ。シズちゃんにプレゼント!』

『……………』

『うっわぁー…超怖い顔ーまぁまぁ、
そう言う事だから、貰っといてよ。ね。
じゃっ!
バイバーイ』







────────────────



静雄はつい数分前に交わされた、少々一方的な会話を、その会話時に押し付けられた、丁寧にラッピングされた袋をを見ながら思い出していた。


あいつからのプレゼントだから、何が入ってるか解ったもんじゃない。

そう思いながらその包みを開けると。


「なんで、これ。」


そこに入っていたのは、カラフルな紐だった。

確か…これは、ミサンガ、とか言うやつだった筈。


最近、街に出る度にそれをつけてる奴を見掛けるから、トムさんに聞いたらそう教えてくれたんだ。
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