静臨小説
□寂しがり屋な君が好き
1ページ/3ページ
「はぁ……」
仕事、詰め込みすぎたな…
でもまぁ…そのお陰でこれ、買えたんだし。
まぁ良しとするか。
俺は
手の中の箱を見て、そんなことを思った。
そして、高級マンションの最上階を見上げる。
「驚かしてやろうかな。」
そんなことを思い立った俺は、マンションのロックを外し、エレベーターに乗り込み、最上階の部屋の暗証番号を打つ。
あ?
何で知ってるんだ…って?
たりめぇだろ。
このマンションの最上階の住人は俺の恋人なんだからな。
俺はなるべく音を立てないようにして、そろそろ、と部屋に入った。