静臨小説
□寂しがり屋な君が好き
2ページ/3ページ
ドアノブに手を掛けて…異変に気付く。
「あっ……ん……はぁ、はぁっ…」
臨也が…一人でしてる……?!
俺はドアに耳を思いっきり当てて息を潜めた。
「ーっはっ………あぁ…ん……
シズ…ちゃ…ん…っ」
そしてはっきりと聞こえた。
甘く喘ぐ声と、
俺の名前を呼ぶ臨也の声が…
きっと寂しかったんだろうな。
俺は最近、仕事を詰め込んでた。
そのせいで、臨也の誘いを断っていた。
ある時、トムさんに言われたんだよ。
『なぁ、静雄。女ってのはな、サプライズに弱いんだよ。
サプライズプレゼントなんかしたら……コロッ……とな。』
それを聞いた俺は、臨也にサプライズをしようと決めた。
だが、どう考えたって臨也の方が稼いでる。
俺が敵うわけがない。
だったら、働きまくって全部貢いでやろうじゃねぇか…
と思って、これまでに至る。
それを話したら臨也のやつ、
嬉しそうにニコニコ笑いやがって、(俺は女じゃない!って途中で叩かれたけどな。)
それが余りにもかわいかったから…
ぱくり。
ごちそうさま。