わーきんぐ!相馬編
□19品目
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※高津カリノ先生公式ページ
胡乱なページ 参照
「………」
「…?どうしたの、かたなし君。チラシ眺めて」
「…先輩。『ビュッフェ』と十回言ってください」
「なにー?昔なつかし十回クイズ?引っかからないよ!」
「どうぞ」
「えーと、こほん。びゅっへびゅっへびゅっへびゅっへ」
「………」
「びゅっへびゅっへびっへびっへびゅっひぇびゅっひぇ!」
「―先輩は可愛い!」
「問題は!?」
* *
「もー、かたなし君のばかっ!ちょっと言い間違っただけなのに!」
「どうした種島」
「あ、さとーさん。えっとね、『びゅっふぇ』って十回言ってみて!」
「は?」
「いいからいいから!」
「ビュッフェビュッフェビュッフェビュッフェビュッフェビュッフェ
ビュッフェビュッフェビュッフェビュッフェ」
「んもー!つまんない!」
「何だよ……」
* *
「伊波ちゃん!『びゅっふぇ』って言ってみて!」
「た、種島さん?え、あ、び、びゅっひぇ、あ、」
「!」
「い、言い間違えちゃった、び、びゅっへ…、あうっ…」
「伊波ちゃん仲間!!」
「えっ…?」
* *
「里香ちゃん!『ビュッフェ』って十回言ってみてくれる?」
「びゅ…?」
「…まぁ言葉の意味はとりあえず置いといて。さんはい!」
「え?えっと、ビュッフェビュッフェびゅっふぇびゅっへ、ッえふっ!えふっ!」
「むせた!?」
「な、何か酸素が足りなくて……ケフッ」
「くははっ!早口言葉で噛むんじゃなくて咳き込む人初めて見たよ!面白…じゃなかった、可愛いね里香ちゃん!」
「今面白って言いかけましたよね相馬さん!?」
「くくっ、まさかぁ。―あ、種島さんだ」
「里香さーん、相馬さーん!『ビュッフェ』って言ってみて!」
「えっ、今それ流行ってるんですか!?」
「ん?わかんないけど、さぁどうぞ里香さん!」
「わ、笑われるからやりません!」
* *
後日
『…ビュッフェビュッフェビュッフェビュッフェけふけふっ……うあー…』
「(練習してる…!里香ちゃん超面白い…!ぶは…っ)」
「…何やってんだ相馬。覗きか」
「佐藤君失礼な!休憩室なんだから覗きじゃないよ!」
「でも休憩室を覗いてるんじゃねーか」
「もー佐藤君てば。ほら、見てみなよ。見ればきっと佐藤君も解ってくれるよ?」
「………」
「ね?」
「……、(ぴろっ」
「…無言でムービー録る佐藤君の方が覗きっぽいんだけど…」
「喋るな相馬。相馬の声が入って神里の声が聞こえん」
「はいはい、あとで頂戴ね、そのムービー」
「任せろ」
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