novel

□アイボウ(軌雨?)
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「俺はこの時をずっと待ってたんだ。葵」












わか、らない








目の前で話すこいつは






誰だ?





どうして俺を知っている?







ワカラナイ






でも









俺はきっと知っている










そう、懐かしい






























――――懐かしい――――?






「会えて嬉しいよ葵。5年も経ったんだから、それなりに力はついただろう?」







「誰だ、てめぇ」







ダメだ、何だこれ








手が震える。刀が持てない







俺、何おびえてんだ?










「ははっ。記憶飛んだみたいだね、


お前のお母さんが死んだときに

かな?」







「!?」





何でお袋の事!

















言葉が、声が出ない。
全てが硬直してる。
うごけない










「凄い形相だね。お前何も教えてもらえなかったんだなあの馬鹿総長に」









総長…?









「雨怨だよ。お前の頭、だろ?」







何で総長の名前まで…









「何もんだてめぇは!」




声…が出た。
あいつは不気味に笑うと






























あんなに昔は可愛かったのに





俺は



















































「お前のお兄ちゃんだよ。葵」
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